◂ 翼樹〜Arcana〜 へ戻る

住人の間

THE RESIDENTS

翼樹は、誰のものにもならない
翼樹は、誰も選ばない

それでも彼らは
側に立ち続ける
ずっと、、、

白黒の町
感情だけが色を持つ

翼樹はタロットの声を代弁する器
騎士たちは翼樹に向いている

なぜ白黒か

白黒の町に住むものたち
色を持つのは、彼らの感情だけ

この町で色を見たら
それは誰かの気持ち

何者か

人の姿を借りた、カードの意味

翼樹はカードたちの思いの代弁者
騎士たちはカードに属するもの

なぜタロットか

大アルカナは
零から始まる、二十二の魂の旅
終われば、また次の零へ

なぜ翼樹だけか

翼樹だけが、カードたちの声を代弁できる
だからカードに属するものは
みな翼樹に引き寄せられる

そして翼樹だけが
それに気づいていない

翼樹は、カードの声を代弁するだけ
けれど騎士たちは
自分でも気づかなかった心の声を知る

ただ、離れられない
それは、騎士たち自身にも分からない

住人たち

翼樹の肖像
── 代弁者 ──
星の器

翼樹

TSUBAKI

カードを一枚引いて
その声を代弁するもの
言葉は少なく
黒い髪に飾りはひとつもない

騎士たちの誰とも同じ距離にいて
向けられた想いにはまだ気づいていない

(みんな、少し過保護だと思う)

では、なぜ誰の腕にも沈まないのか
→ 星々の器は、誰の腕にも沈まない
イグニスの肖像
XIV節制
守護の炎

イグニス

IGNIS

翼樹に仕える執事にして料理人
朝食の卵が二つになっても
理由は言わない

想いはすべて
言葉でなく行動に変えてしまう

(触れたい)

では、なぜ彼は一度も理由を言わないのか
→ 汚れてなどいなかった。
レイヴンの肖像
IV皇帝
規律の監査官

レイヴン

RAVEN

町の規律を預かる監査官
翼樹を「先生」と呼び
その距離まで規定で測る

感情を監査記録の書式に閉じ込めようとして
いつも失敗する

(先生は、規則の外におられる)

では、なぜ彼は手袋を脱がないのか
→ 興味などない。
アトラスの肖像
IX隠者
沈黙の観測者

アトラス

ATLAS

すべてを数えて記録する研究者
誤差は0.3以内
感情は筆圧にだけ出る

いちばん大事なことだけは
書かないことで残す

(今日の記録には、感情が混入している)

では、なぜ彼は「心配していない」と書いたのか
→ 別に、心配していない。
エコーの肖像
I魔術師
非接触の審美家

エコー

ECHO

美しいものをレンズ越しに見る写真家
その指は、翼樹の1センチ手前で止まる

触れる代わりに
構図に収めて愛する

(記録できないものだけが、美しい)

では、なぜ彼は白紙を額に入れたのか
→ 失敗作では、ありません。

大アルカナは二十二枚
声が届いた札は、まだ四枚

これは物語(正史)の説明
箱庭の町では、別の暮らしが始まっている

※ この町には、ときどき隣の世界から来客があります
→ Another Room 〜隣室の手紙〜